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ロマン主義と悪魔

ロマン主義は、18世紀末から19世紀にかけて起こったヨーロッパの精神運動です。詩人ジョン・ミルトンの代表作『失楽園』は、自由と堕落をテーマに、神と天使と悪魔と原初の人間が織り成す堕落の物語です。この作品はミルトンの意図を越え、主役であるアダムとエバよりもルシファーが主役であるかのように目立ち、空疎な虚勢を張る悪魔として描いたつもりが反抗的英雄を描いたかのように受け取られ、大きな影響を及ぼしました。

アンチヒーローの悪魔

文学では悪魔と神の位置が逆転して描かれることがありました。抑圧者としての神と、その権威に反抗する悪魔という図式で描かれ、『失楽園』のルシファーもアンチヒーローとして人気を博したようです。

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